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●サンテミリオンの高級ワインといえば、オーゾンヌとシュヴァルブランがすぐに頭に浮かびます。 2003年のGoodヴィンテージでは、シュヴァルブランは4万円から7万円の高値が付いています。 オーゾンヌともなると、何と20万円弱の価格が付いているのです!! そんな超高級ワインのお隣の畑で作られているのが、このラ・グラーヴ・フィジャックなのです。 ラベルの左下端を良く見てみると「1.CHEVAL BLANC OUEST」=「シュヴァル・ブラン西1丁目」!!! 本当にお隣もお隣、地続きになっているのです。 そんな、超好立地でワインを作っているのが、ローラン・クローゼルさん。 お父さんはサビーヌさん。 元々は、これ又有名シャトーの「レヴァンジル」や「ネナン」を親子5代に渡り所有していた一族です。 そして、1993年の相続の関係で両シャトーを売却。そして新たに所有したのが、このシャトー。 1993年が初ヴィンテージとなります。 シュヴァルブランの他にも、レヴァンジル、フィジャックにも隣接し、お隣ポムロール地方のコンセイヤントにも畑が接しています。まさに銘壌中の銘壌!有名ワインの間に挟まれた、隠れたシャトーだったのです。 ●先日、北田屋へ4人の生産者が来日した際には、断トツの一番人気で、お客様から美味しい〜!の声が連発されていました。 その時開けていたのは、世紀の当たり年と呼ばれる2005年物。そして今回は、フランスが非常に暑かった年の2003年。アルコールのヴォリューム感が強いのかな?と思っていたのですが、開けてみてびっくり、ソフトでシルキー、そして大変開いていて、コクがあります。 メルロー65%、カベルネ・フラン35%から作られるこのワインは、フルーツ、カシス、タバコやミネラル、インク等の複雑で心地良い香りが感じられ、口に含むと、程よいタンニンの中から、甘み、酸味、複雑な旨みがやって来て、渋味がとろけていくのが分かり、最後には甘〜い余韻が残ります。 カリフォルニアや、チリ等にはない、しなやかで複雑そして洗練された美味しさを是非ご堪能下さい。 猛暑と言われた2003年ですが、アルコール度数を12.5%に抑えているところは、さすがだな〜と、改めて名家の技を思い知らされた1本でした。
ヘヴィー/牛肉料理