2014アレキサンダー・スミス シラー
ALEXANDER-SMITH SYRAH

●いまやカリフォルニアの「特級」と言われるサンタ・ルチア・ハイランズで、1973 年に初めてぶどうを植えたのが先代リチャード・スミスとクラウディア・アレキサンダー・スミス夫妻。彼らが始めたのがおなじみのパライソ・ヴィンヤーズです。

このアレキサンダー・スミスは、パライソが手がける高級ラインナップのブランドとして2013 年に新しく設立されたもの。パライソを父リチャードから託された息子のジェイソン・スミスが、その潜在性を開花させるべく品質にこだわり、サンタ・ルチア・ハイランズに認定された優良区画の中からさらに厳選されたぶどうだけでぜいたくなワインに仕上げました。

「カルトワインの高級感をめざした」というジェイソンの言葉の通り、いくつかのレヴューで高い評価を獲得しています。

また、美しいアラベスク（唐草模様）で飾られたラベルも高級感に満たされており、将来的に愛好家たちが競って求めるようになる可能性をおおいに秘めたワインです。


涼しい早朝に手摘みで収穫し、昔ながらの開放桶で発酵させた後、フレンチオークの樽（新樽30％）で熟成させました。ブラックチェリーやブラックベリーのタルトをほお張っているような、甘やかで香ばしく、やわらかな濃密さを楽しむことができます。
同じ品種でも、オーストラリアの陽気なシラーズとも、スパイシーな南仏のワインとも違い、ていねいに織り上げられたタペストリーのような、艶やかでなめらかな質感と豊かな彩りを持った優美な印象があります。

その味わいはまるで最高級ブルゴーニュワインをも彷彿とさせる優美な印象で、シラーの新たな時代の幕開けを告げるワインと言ってもよいかもしれません。

これからの時季、ジビエ料理やすき焼きなど、風味豊かな肉料理とあわせていただくと、すばらしい食事を楽しむことができるでしょう。また、ロックフォールなどの個性的なチーズとあわせていただくのもおすすめです。お飲みになる前に早めに開栓しておく、あるいはデキャンタに移し替えていただくと、より味わいの深いものになり、じっくりとお楽しみいただけます。
 

ヘビー／ジビエ料理やすき焼きなど