ワイン買い付け旅日記

〜おいしいワインを求めて・1994年の旅日記より〜

 5月にフランス大使館のご紹介で直輸入をはじめ、あまりの反響の多さに僕自身驚きました。特にヴァン・ド・ペイのドメーヌ、グルガゾーと、コルビエールのシャトーレゾリューは、あっという間に売り切れそうになり、販売量を調整するありさまでした。

 今回はこの2つの蔵に美味しさの理由を探しに、そして新たにご紹介頂いた、ボルドーとブルゴーニュの生産者を訪ねてフランスに行って参りました。

 第1日目に訪ねたグルガゾーとレゾリューは、パリからTGVで3時間、その後レンタカーで3時間と大変遠く、スペインまであとちょっとというくらい南の田舎町でした。


 道に迷って「本当にたどり着けるのか」と思っていた頃、あのシャトーレゾリューが葡萄畑の中に隠れるようにありました。
 畑に案内されてビックリしたのが、南仏の葡萄畑とは思えないほど畑がきれいに整備され、葡萄の樹も驚くほど古く40年〜80年もたった幹の太い立派な樹がほとんどでした。古い樹からとれるブドウは、量がとれない分、一粒一粒に味の詰まった美味しいブドウになるそうです。

 そして、収穫の方法も今では一部の優良生産者しか行わなくなってしまった、昔ながらの手づみで行われていましたが、これがまた重労働でとても大変そうでした。もちろん機械で収穫するよりも、ていねいに一房一房手で摘み取る方が良いことは言うまでもありません。醸造もすべて人の手で行いフランスのワイン専門誌で高く評価されていることにうなずけました。


 もう一つの北田屋ベストセラーワイン、ヴァン・ド・ペイを造るグルガゾーも、頑固な昔ながらの醸造を行っており、シャルドネ以外のワインも南仏の特徴をいかした素晴らしい味でした。

 醸造法もさることながら、自分が最も感じたことは、ワインは技術や理屈よりも、造る人の人柄や愛情によって生まれてくる農産物なんだということでした。フランス大使館の方が「いい人がいいワインを造っているんですよ。」とおっしゃっていましたが本当にその通りで、皆さんいい人ばかりでした。こんな素晴らしいワインを売らせていただけて心から感謝しなくてはいけないと思いました。
グルガゾーさんのワインはリーズナブルでGood Taste!


 この他にもボルドーやブルゴーニュでも素晴らしい出会いがありましたがまた今度お伝えしたいと思います。


北田屋ベストヒットワイン シャトーレゾリューの畑
 シャトーレゾリューのワイン
  シャトー・レゾリュー赤ラベル
  シャトー・レゾリュー白ラベル

 グルガゾーのワイン
  ヴァン・ド・ペイ・シャルドネ グルガゾー家
  グルガゾー・シャルドネ 樽熟成